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- 尿管結石・腎結石
こんなお悩みありませんか?
- わき腹や下腹部に突然強い痛みを感じる
- 血尿が出ることがある
- 腰や背中に鈍い痛みが続いている
- 冷や汗や吐き気を伴うことがある
- トイレの回数が増えた、尿が出にくい
- 片側の腰や背中が時々痛む
- 血尿が出ることがある
- 尿の出が悪く、残尿感がある
- 尿の色が濃く、違和感を感じる
尿管結石とは

尿管結石は、腎臓で作られた結石が尿管に移動し、尿の流れを妨げることで激しい痛みを引き起こす病気です。尿管は腎臓から膀胱へ尿を運ぶ細い管であり、その途中には結石が引っかかりやすい狭い部分が3か所あります。そのため、小さな結石でも強い痛みを伴うことがあります。
発症率は中年以降の男性に多いとされていますが、近年では女性の発症率も増えており、若年層の男性にも見られるようになっています。
尿管結石の症状
尿管結石の特徴的な症状として、以下のようなものがあります。
- わき腹から下腹部にかけての突然の激しい痛み(疝痛発作)
- じっとしていても痛みが治まらない
- 痛みが波のように強弱を繰り返す
- 血尿(尿が赤くなる、ピンクがかる)
- 腰や背中の痛み(特に片側のみ)
- 冷や汗、吐き気、嘔吐
- 排尿時の違和感や頻尿
- 陰部の不快感や痛み
痛みが強い場合は救急受診が必要になることもあります。
尿管結石の原因
尿管結石の原因は、尿に含まれるカルシウムや尿酸などの成分が結晶化し、石のように固まることによります。以下のような要因がリスクを高めるとされています。
生活習慣が原因
- 水分摂取量が少ない(尿が濃縮され、結石ができやすくなる)
- 高タンパク・高脂肪の食生活(肉類、塩分、糖分の多い食事)
- 過剰なアルコール・カフェイン摂取
- 運動不足(尿の流れが悪くなる)
- ストレスや睡眠不足
病気や体質が原因
- 骨粗鬆症や脂質異常症(カルシウム代謝の異常)
- 副甲状腺機能亢進症(血中カルシウムが増加する)
- 尿酸値が高い(痛風など)
- 尿路の構造異常や前立腺肥大症(尿の流れが悪くなる)
尿管結石の検査
尿管結石の診断には、結石の位置や大きさを確認するための検査が必要です。
- 尿検査(血尿の有無を確認)
- 血液検査(腎機能・尿酸・カルシウム値を確認)
- 超音波検査(腎臓・尿管の状態を調べる)
- 腹部X線検査(シュウ酸カルシウム結石の有無を確認)
- 造影CT検査(尿管の狭窄や結石の詳細な位置を確認)
腎結石とは

腎結石は、腎臓で作られる結石のことで、尿の流れに影響を与える病気のひとつです。日本人男性の約11人に1人、女性の約24人に1人がかかるとされており、特に中高年の男性に多く見られます。結石の大きさによっては無症状のまま経過することもありますが、尿管に移動してしまうと尿管結石となり、激しい痛みを引き起こすことがあります。
結石の成分は主にカルシウムですが、尿酸やシスチンなどが原因となることもあります。腎結石は放置すると腎機能に悪影響を及ぼす可能性があるため、定期的なチェックが必要です。
腎結石の症状
腎結石の症状は、結石の大きさや位置によって異なります。
- 無症状の場合が多い(健康診断や画像検査で偶然発見される)
- 片側の腰・背中の鈍い痛み(特に長時間座っていると感じやすい)
- 血尿(尿がピンク色になる、肉眼では分からないことも)
- 尿の流れが悪い、残尿感がある
- 膀胱が刺激されて頻尿や尿意切迫感が起こる
- 尿路感染があると発熱や悪寒、吐き気を伴うことがある
結石が腎臓内にとどまっている場合は痛みが出にくいですが、尿管に移動すると尿管結石となり、激しい痛み(疝痛発作)を引き起こすことがあります。
腎結石の原因
腎結石の原因は明確には解明されていませんが、以下のような要因が関与していると考えられています。
生活習慣によるリスク
- 水分摂取不足(尿が濃縮される)
- 高タンパク・高脂肪・高塩分の食生活
- カフェインやアルコールの過剰摂取
- 運動不足(尿の流れが悪くなる)
- ストレスや睡眠不足
体質・病気によるリスク
腎結石の発症には食生活や生活習慣が深く関わっているため、日々の心がけが大切です。
- 体質的に結石ができやすい遺伝的要因
- 骨粗鬆症や副甲状腺機能亢進症(カルシウム代謝異常)
- 高尿酸血症(痛風など)
- クローン病などの腸疾患
- 腎機能の低下
腎結石の検査
腎結石は無症状のことも多いため、定期的な検査をおすすめしています。
- 尿検査(血尿の有無を確認)
- 血液検査(腎機能や尿酸・カルシウムの値をチェック)
- 超音波検査(腎臓や尿管の状態を確認)
- 腹部X線検査(カルシウム結石の有無を確認)
- CT検査(小さな結石や尿管狭窄をくわしく調べる)
特にCT検査は小さな結石でも高精度で確認できるため、腎結石の診断に有効です。
尿管結石・腎結石の治療
結石の大きさに応じて治療方法が異なります。
5mm以下の結石
- 水分摂取を増やして自然排出を促す
- 鎮痛剤・尿管拡張薬の服用
- 適度な運動をおこない、排石を促進
5mm~1cmの結石
- 経過観察しながら薬物療法をおこなう
- 砕石治療を検討する場合もある
1cm以上の結石
砕石治療(結石を破砕して排出を促す)をおこないます。現在、手術は、腹腔鏡下でおこない、開腹手術はほとんどおこなわれておりません。ただし患者さまの状況に応じて最適な方法が選択されます。
経尿道的尿管砕石術(TUL)
内視鏡を尿道から挿入し、レーザーで結石を砕く
経皮的腎砕石術(PNL)
皮膚から腎臓に小さな穴を開け、内視鏡で結石を砕く
体外衝撃波結石破砕術(ESWL)
体の外から衝撃波を当て、結石を細かくする
尿管結石・腎結石の予防
尿管結石・腎結石は再発しやすいため、生活習慣の改善が重要です。おおしま糖尿病・甲状腺クリニックでは、泌尿器科の専門医が丁寧に検査・治療をおこない、再発予防にも力を入れています。
水分摂取を増やしましょう
- 1日2L以上の水分を摂取しましょう(糖分・カフェインを含まないものが理想)
- 就寝前のコップ1杯の水を習慣にしましょう
食生活を見直しましょう
- 塩分・糖分・脂肪分の摂取を控えめにしましょう
シュウ酸(ほうれん草・紅茶・チョコレート・ビール)を摂りすぎには注意しましょう
- カルシウム・マグネシウム・食物繊維を適度に摂取することを心がけましょう
適度な運動を取り入れましょう
- 適度な運動を習慣化し、尿の流れを促進させるようにします
ストレスを溜めないようにしましょう
- 睡眠をしっかりととり、規則正しい生活を心がけましょう
定期的な健康診断を受ける
- 健診や尿検査で早期発見し、適切な治療を受けることが大切です