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適切な医療を、適切に届けたい
総持寺駅前に開院する「おおしま糖尿病・甲状腺クリニック」。糖尿病専門医の院長と、泌尿器科専門医の副院長を務めるご夫妻に、医師を目指したきっかけや、新クリニックに込める想いについてお話を伺いました。
「患者さまのライフスタイルに合わせた適切な治療を大切にしたい」と語る院長、「地域のニーズに応える質の高い医療を提供したい」という副院長。それぞれの専門性を活かし、さらに中国語・英語対応も可能な、特色あるクリニックとして船出します。確かな診療への強い想いについて語っていただきました。
医師を目指されたきっかけを教えてください。
院長


中高一貫校で6年間、ほとんどクラブ活動に専念していたのですが、高校2年生の時に将来について考え始めました。このままではいけないと思い、クラブ活動をやめて受験勉強に専念することを決意しました。整形外科医でもある父の姿や、姉が医学部に通っていたことも影響しています。
今、目指しているのは、「すべての
患者さまに適切な医療を、
適切にご提供すること」
実際に医師として患者さまを診療していく中で、適切な治療を受けられずに症状や合併症が進行してしまった残念なケースを目にしたこともありました。例えば、血糖値が高いまま放置されている方や、インスリン治療が必要なのに「何もできない」と言われて適切な治療を受けられていない患者さまなどです。そのような中で、「患者さまに本当に適切な医療を提供したい」という強い思いが芽生えました。お一人ひとりの患者さまに向き合い、その方に合った最適な治療をご提供する。必要に応じて適切な専門医に紹介する。そして常に最新の医学知識を学び続ける。「適切な医療」をご提供することが、今の私の願いとなっています。
副院長


高校3年生の時に中国で放送されていた日本のドラマがきっかけでした。織田裕二さん演じるかっこいい外科医の姿に憧れを持ち、漠然と医師を目指すようになりました。
当時、日本の医学部は留学生の受け入れが少なく、私も工学部志望を考えていました。しかし、知り合いの阪大工学部准教授に医学部をすすめられ、受験してみることにしました。実は京都大学工学部の入学手続きに向かう途中で合格の電話を受け、みんなと違う道を選んでみようと医学の道に進むことを決意しました。
日本での留学生活はいかがでしたか?
18歳で来日し、現在41歳です。医学の専門用語は確かに難しかったのですが、中国語での医学知識がなかったことが幸いして、外国語として一から学んでいきました。現在では日本語はもちろん、英語も日常会話レベルで対応できます。
それぞれの専門分野について
院長

内分泌・代謝内科を専門に選ばれた理由を教えてください

外科系と内科系で考えた時、手術をするよりも、患者さまの病態や診断について頭で考え、薬の選択などじっくり検討していく方が自分に合っていると感じました。救急のような瞬発的な処置より、ゆっくり考えて治療できる方が向いていると思ったのです。
研修医時代に糖尿病内分泌の分野が最も興味深く感じました。
糖尿病の専門医を取得後、甲状腺疾患の患者さまも診る機会が増え、甲状腺専門クリニックでの勤務も大変貴重な経験となりました。
副院長

泌尿器科を選ばれた理由を教えてください

研修医時代、日本のトップ3に入るような腹腔鏡の低侵襲手術をおこなう先生が、研修先の呉医療センターの泌尿器科部長でした。ちょうどロボット手術「ダヴィンチ」が導入される前の腹腔鏡手術全盛期で、その先生の技術の高さに感銘を受け、泌尿器科医を志すことにしました。
開業への思い
院長

新しいクリニックでの展望をお聞かせください。

まずは糖尿病と甲状腺疾患を中心に診療していきたいと考えています。また、生活習慣病など、地域のニーズに応じて診療の幅を広げていければと思います。具体的な取り組みとしては、管理栄養士による栄養指導や糖尿病教室の開催なども計画しています。糖尿病の患者さまには、糖尿病教室などを開催し、食事・運動指導に加えて、インスリン使用時の自己管理方法や合併症予防についての指導も丁寧におこなっていきたいと考えています。
副院長

クリニックの特徴や展望についてお聞かせください。

大きく3つの特徴があります。
- 総持寺駅周辺に泌尿器科クリニックがないことに着目し、高齢者の多い地域性を考慮して、排尿障害や前立腺肥大症などの治療をご提供していきます。
- 中国語対応可能なクリニックとして差別化を図ります。大阪府内で英語と中国語の両方に対応できるクリニックは2、3件しかなく、増加する中国人居住者や観光客のニーズに応えていきたいと考えています。
- オンライン診療の活用です。特に中国人コミュニティに向けて、言語の壁を越えた医療サービスを提供していきたいと思います。
家族で医療を提供する強みを地域に活かす
院長


父の整形外科のビルの3階で、私たち夫婦は開業します。夫の泌尿器科、そして私の糖尿病・内分泌内科という、それぞれの強みを活かし、連携をしながら総合的な医療をご提供できることが大きな特徴です。例えば、整形外科に通院される患者さまの中から、血液検査で糖尿病や高脂血症が見つかることがあります。また、高血圧が判明して治療が必要になるケースもあります。特に高齢の患者さまにとって、同じ建物内で複数の診療科を受診できることはメリットにつながると思います。
夫婦で異なる専門性を持っておりますので、お互いの強みを活かした診療が可能です。私は糖尿病・内分泌疾患の診療を中心に、副院長(夫)は泌尿器科診療に加えてクリニック全体の運営や、中国語対応という特色を活かした診療展開を担当します。家族それぞれが専門性を持ち寄り、連携することで、地域の皆様により充実した総合的な医療サービスをご提供していきたいと考えています。
副院長


妻(院長)は医療の質という面で非常に安定感があり、全面的に信頼しています。私の役割としては、クリニック全体の運営統括と、外国人の受け入れに力を入れていきたいと考えています。
総持寺という地域に合わせた医療サービスをご提供することが重要だと考えています。今まで務めた梅田地域でのニーズとは異なりますので、地域の方々のフィードバックを積極的に取り入れながら、診療内容や開院時間などを柔軟に調整していきたいと思います。
また、今後は泌尿器科の保険診療から自由診療まで、幅広いサービスを提供していく予定です。さらに、再生医療など最新の医療技術の導入も検討しており、1年程度かけて準備を進めていく予定です。
診療体制について
それぞれの診療科の特徴に合わせて、患者さまにとって最適な診療体制を整えています。
内分泌・糖尿病内科


予約制を採用しています。糖尿病や甲状腺疾患など、継続的な治療が必要な慢性疾患が中心となるため、お一人ひとりの患者さまとじっくり向き合い、きめ細やかな診療をおこなうことができます。
泌尿器科


予約なしでも受診できる体制を整えています。排尿障害や前立腺の症状など、必要な時にすぐに診療を受けられることを重視しています。特に総持寺駅周辺には泌尿器科が少ないため、地域の皆様のニーズに柔軟に対応できるよう、飛び込みでの受診も歓迎しています。
会計もスムーズに


会計の待ち時間短縮のため、クレジットカードやクロンスマート決済などのキャッシュレス決済を導入し、診察後すぐにお帰りいただける体制も整えています。領収書や明細書はメールでお送りする大病院で採用されているシステムを導入し、患者さまの利便性を高めています。
患者さまへのメッセージ
院長


気になることは何でも気軽にご相談ください。些細なことと思って言い出せないことの中にも、重要な症状が隠れていることがあります。患者さまのちょっとした不安や心配事にも丁寧に耳を傾け、適切な医療をご提供していきたいと思います。
必要に応じて専門医への紹介もおこない、患者さまにとって最適な治療をご提供できるよう努めてまいります。また、常に最新の医学知識をアップデートし、学会などでも研鑽を積んでいきたいと考えています。
副院長


私たちは今までの経験から質の高い医療をご提供できることに自信を持っています。総持寺という立地でありながら、梅田の施設に引けを取らない高いクオリティの医療サービスをご提供していきます。特に高齢者の方が多い地域特性に合わせた診療を心がけ、患者さまお一人ひとりのニーズに寄り添っていきたいと思います。また、診療内容や開院時間についても、地域の皆様のご要望を伺いながら、よりよい医療サービスを目指して改善を重ねてまいります。