コラム

頻尿について

2025.09.01
頻尿について

一般的に昼間から就寝までの排尿回数が8回を超えた場合、頻尿の疑いがあります。

さらに夜間トイレの回数は2回を超えた場合、夜間頻尿といいます。

頻尿の原因には、尿路の炎症(膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎)、前立腺肥大症、過活動膀胱、尿路腫瘍(膀胱がん、前立腺がん)、心因性、多尿など様々な可能性が考えられます。

過活動膀胱

尿意切迫感や尿漏れが主症状で、尿がしたくなって、我慢しにくい病態です。罹患する頻度が近年増加傾向にあり、男性の場合、前立腺肥大症を伴っているケースが多く、女性の場合、原因がはっきりしないケースもあります。

多尿

1日の尿量が2L以上の場合、多尿の疑いがあります。糖尿病や水分の多量摂取、利尿薬の服用などが関係するといわれています。

排尿障害

一回の排尿でうまく全量を排尿できないと、残尿が増えて、排尿後150ml以上の残尿があると、排尿障害が疑われます。膀胱内に尿が常に残っている状態が続くと、頻尿や膀胱炎などの病気を合併します。症状としては1回の排尿でおしっこの量が少なく、何回もトイレに行きたくなります。

尿路の炎症

細菌性前立腺炎や膀胱炎、腎盂腎炎に罹患すると、一時的に頻尿になります。炎症の刺激で膀胱が過敏状態になるのが原因です。中には細菌以外で間質性膀胱炎というまれな病態も存在します。尿がたまってくると、下腹部の痛みや違和感を訴える患者さんもいます。

尿路の腫瘍

頻尿以外の症状として、血尿や尿潜血を伴った場合、がんの鑑別が必要になります。

心因性

昼間トイレのことを意識してしまうと、気になって何回もトイレに行かないと、不安になり、トイレに行ってしまう状態。夜就寝後にトイレに行かない場合、心因性の可能性を疑います。

まとめ

まとめ

上記に記載されているような症状を自覚した場合、まず排尿日誌をつけて、泌尿器科専門医を受診することをお勧めします。排尿日誌の付け方も含めて、当クリニックに気軽にご相談ください。

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